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              〜最後に生き残ったアンモナイトが                   時空を超えて 様々な生物と出会う                             冒険の旅〜

アンモ外伝2「ゴジ類誕生」

ゴジらの記憶へ
屍は凄まじいエネルギーをまだ持ち続け、放っていた。
その時、僕は彼の祖先達、ゴジらの進化の物語を受け取っていたんだ。

正直その頃の僕って、単純な脳ミソだったから、
まるで理解出来なかったけど、原初生命に知識を得た、今なら分かる。

このガイコツを見ただけでも、恐竜みたいな爬虫類ではなく、
哺乳類に近い単弓類の仲間だって事が分かるよ。
そして哺乳類でもない。
とても独自の進化をした生命だ。

ああっ、どんどん彼らゴジ類の物語があふれ湧いて来る〜っ!!!
     護持等の進化の物語
       ゴジらの進化の物語‥
     ゴジラノシンカノモノガタリ‥
   ゴジラノシンカノモノガタリ‥

シソゴジ
中生代三畳紀前期(およそ2億4800万年前)、
彼らゴジ類は出現した。
「始祖ゴジ(シソゴジ)」だ。
それは史上最大であったペルム紀の大量絶滅を、
変化の少ない穴ぐらで生き延びた、獣弓類からの誕生。

彼らも巣穴で暮らす、わずか20cmに満たない小さな生物で、
足も横に張り出してるような、体をクネクネひねって歩くタイプ。
歯も発達してて、おもに昆虫なんかを丸呑みじゃなく、バリバリ、クチャクチャ食ってたんだ。
大量絶滅の被害が昆虫たちも少なかったのはラッキーだったね!

爬虫類に似た特徴を多く持ってるけど、彼らの現れた獣弓類はやがて哺乳類を生み出す系統なんだ。
でもゴジ類はそこから別の進化をし始める。

ゲンゴジ
「原ゴジ(ゲンゴジ)」だ。
彼らが生きたのは、三畳紀中期から後期。
暗い巣穴で暮らしていたゴジ類は、目や耳(耳介)などの感覚器が発達し、
夜の生活が得意に成っていったんだ。
昼間はいよいよ爬虫類が支配し始めて、おちおち歩けないから、まあ、当然の選択だよね。
ところが夜は冷え込んで、体温が外気温に左右される変温動物は動けなくなってしまう。
しかし彼らは歯が発達してたから、獲物を細かく砕いて、効率良く栄養を取る事が出来ていた。そのエネルギーを熱にして、体温を上げれたんだ。
変温動物から恒温動物への進化だね。
それは哺乳類へと至る獣弓類(キノドン類)に、とても似た進化だったんだけど、
ある事が大きく違っていた。
キノドン類たちは保温性に優れた体毛をまとい、
より恒温性を進化させて、俊敏に成り、ゴジ類を追いやっていく。
ゴジ類はヒゲと言う感覚器を獲得させず、それが体毛に発達する事も無かったんだ。

そんな彼らの武器が、前に見たゲロ攻撃!
この技を得た「原ゴジ」から、真のゴジ類が始まったと言ってもいいよね!
でもリスキーな武器だから、彼らを絶滅から救ったものの、
同時に細々と生き延びていく運命を歩ことになってしまったんだ。

ヨロイゴジ
「鎧ゴジ(ヨロイゴジ)」
彼らの生息したのは三畳紀後期の初期。
その頃、ゲンゴジ類たちは、キノドン類に夜の世界から追い出され、
昼はワニや恐竜たちに追われて、絶滅寸前だったんだ。
そしてヨロイゴジの出現によって、辛うじて絶滅は回避される。

厚い表皮を発達させて、敵の攻撃から身を守ったんだ、
しかもその断熱性は体の恒温性を高めてくれる。
足も体の体重をしっかり支える位置に変わり、増々活動的になれたんだ。

けどさ、進化ってままならないもんで、
やっぱり厚い表皮って重いし、動きにくいよね。
それに気温はどんどん上がっていく気候だったんで、
逆に体が熱く成りすぎてしまうしで、あんまり意味が無くなるんだ。
変温動物のままなら、次の獲物までじっとしてれば良かったのに、
一杯食って体温を上げる恒温性は、いつでも活発に動き回れる様になるけど、
絶えず一杯食わないと腹ぺこでダメになってしまう。
で、その為にちょこまか動き回りすぎると、
今度は熱が上がりすぎて、体の具合が悪くなる。
体毛ならそのへんの調整がもう少し出来たんだけどなぁ‥
ヨロイゴジは完全に進化のジレンマに陥ったんだ。

この進化も彼らを絶滅から救ったけど、
繁栄には程遠い、やっとの生存しかもたらさなかったんだ。

ミツヒレゴジ
「大三背鰭ゴジ(オオミツセビレゴジ)」
生息したのは三畳紀後期の中頃。
体温調整に苦労していたゴジらが出した答えは、
大きな背ビレから余った熱を発散させる事だったんだ。
背ビレでの体温調節は、遠い祖先の盤竜類がやってた方法なんだけど、
そんな遺伝子がゴジ類に残っていたのかなぁ?

とにかくこれは、かなりイケてたみたいで、
最初は小さなモノだったのが、どんどん大きく成って、しかも三列に!
このお陰で、彼らは体温上昇の心配無しに、
幾らでも活発に動き暮らせる様になったんだ。
かなり邪魔な感じだけど、それを差し引いても有り余る、
Good!!な進化だったんだろうね。

これで彼らも繁栄するかと思われたんだけど、
この頃すでに恐竜たちが地上を支配し始めていて、
ゴジ類にそのチャンスは回って来ず、
大きさもシッポを入れて50センチメートルも無い、
まだちっぽけな存在のままだったんだ。

     ゴジらの進化(ゴジラノシンカ)GOZIRA NO SINKA 2
       EVOLUTION OF THE GODZILLA ND #2
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