屍は凄まじいエネルギーをまだ持ち続け、放っていた。
その時、僕は彼の祖先達、ゴジらの進化の物語を受け取っていたんだ。
正直その頃の僕って、単純な脳ミソだったから、
まるで理解出来なかったけど、原初生命に知識を得た、今なら分かる。
このガイコツを見ただけでも、恐竜みたいな爬虫類ではなく、
哺乳類に近い単弓類の仲間だって事が分かるよ。
そして哺乳類でもない。
とても独自の進化をした生命だ。
ああっ、どんどん彼らゴジ類の物語があふれ湧いて来る〜っ!!!
護持等の進化の物語‥
ゴジらの進化の物語‥ ゴジラノシンカノモノガタリ‥ ゴジラノシンカノモノガタリ‥中生代三畳紀前期(およそ2億4800万年前)、
彼ら
ゴジ類は出現した。
「始祖ゴジ(シソゴジ)」だ。それは史上最大であったペルム紀の大量絶滅を、
変化の少ない穴ぐらで生き延びた、獣弓類からの誕生。
彼らも巣穴で暮らす、わずか20cmに満たない小さな生物で、
足も横に張り出してるような、体をクネクネひねって歩くタイプ。
歯も発達してて、おもに昆虫なんかを丸呑みじゃなく、バリバリ、クチャクチャ食ってたんだ。
大量絶滅の被害が昆虫たちも少なかったのはラッキーだったね!
爬虫類に似た特徴を多く持ってるけど、彼らの現れた獣弓類はやがて哺乳類を生み出す系統なんだ。
でもゴジ類はそこから別の進化をし始める。
「原ゴジ(ゲンゴジ)」だ。
彼らが生きたのは、三畳紀中期から後期。
暗い巣穴で暮らしていたゴジ類は、目や耳(耳介)などの感覚器が発達し、
夜の生活が得意に成っていったんだ。
昼間はいよいよ爬虫類が支配し始めて、おちおち歩けないから、まあ、当然の選択だよね。
ところが夜は冷え込んで、体温が外気温に左右される変温動物は動けなくなってしまう。
しかし彼らは歯が発達してたから、獲物を細かく砕いて、効率良く栄養を取る事が出来ていた。そのエネルギーを熱にして、体温を上げれたんだ。
変温動物から恒温動物への進化だね。
それは哺乳類へと至る獣弓類(キノドン類)に、とても似た進化だったんだけど、
ある事が大きく違っていた。
キノドン類たちは保温性に優れた体毛をまとい、
より恒温性を進化させて、俊敏に成り、ゴジ類を追いやっていく。
ゴジ類はヒゲと言う感覚器を獲得させず、それが体毛に発達する事も無かったんだ。
そんな彼らの武器が、前に見たゲロ攻撃!
この技を得た「原ゴジ」から、真のゴジ類が始まったと言ってもいいよね!
でもリスキーな武器だから、彼らを絶滅から救ったものの、
同時に細々と生き延びていく運命を歩ことになってしまったんだ。
「鎧ゴジ(ヨロイゴジ)」彼らの生息したのは三畳紀後期の初期。
その頃、ゲンゴジ類たちは、キノドン類に夜の世界から追い出され、
昼はワニや恐竜たちに追われて、絶滅寸前だったんだ。
そしてヨロイゴジの出現によって、辛うじて絶滅は回避される。
厚い表皮を発達させて、敵の攻撃から身を守ったんだ、
しかもその断熱性は体の恒温性を高めてくれる。
足も体の体重をしっかり支える位置に変わり、増々活動的になれたんだ。
けどさ、進化ってままならないもんで、
やっぱり厚い表皮って重いし、動きにくいよね。
それに気温はどんどん上がっていく気候だったんで、
逆に体が熱く成りすぎてしまうしで、あんまり意味が無くなるんだ。
変温動物のままなら、次の獲物までじっとしてれば良かったのに、
一杯食って体温を上げる恒温性は、いつでも活発に動き回れる様になるけど、
絶えず一杯食わないと腹ぺこでダメになってしまう。
で、その為にちょこまか動き回りすぎると、
今度は熱が上がりすぎて、体の具合が悪くなる。
体毛ならそのへんの調整がもう少し出来たんだけどなぁ‥
ヨロイゴジは完全に進化のジレンマに陥ったんだ。
この進化も彼らを絶滅から救ったけど、
繁栄には程遠い、やっとの生存しかもたらさなかったんだ。
「大三背鰭ゴジ(オオミツセビレゴジ)」生息したのは三畳紀後期の中頃。
体温調整に苦労していたゴジらが出した答えは、
大きな背ビレから余った熱を発散させる事だったんだ。
背ビレでの体温調節は、遠い祖先の盤竜類がやってた方法なんだけど、
そんな遺伝子がゴジ類に残っていたのかなぁ?
とにかくこれは、かなりイケてたみたいで、
最初は小さなモノだったのが、どんどん大きく成って、しかも三列に!
このお陰で、彼らは体温上昇の心配無しに、
幾らでも活発に動き暮らせる様になったんだ。
かなり邪魔な感じだけど、それを差し引いても有り余る、
Good!!な進化だったんだろうね。
これで彼らも繁栄するかと思われたんだけど、
この頃すでに恐竜たちが地上を支配し始めていて、
ゴジ類にそのチャンスは回って来ず、
大きさもシッポを入れて50センチメートルも無い、
まだちっぽけな存在のままだったんだ。
ゴジらの進化(ゴジラノシンカ)GOZIRA NO SINKA 2
EVOLUTION OF THE GODZILLA ND #2
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